2016年 11月 15日
蔵の修繕 |
熊本地震以降、蔵やお寺からの修繕依頼が多いですね。
建物の重量に対し剛性不足が原因です。
土蔵は筋交いなど斜材がなく厚い土壁、貫で剛性を保っています。
乾燥した土には粘りが無く、一度亀裂がいると大幅に強度が落ちますし、
亀裂から雨水が入り竹を腐食させます。
そうなると、一気に劣化が進み、修理も大がかりになります。
この蔵では間渡し竹と言う横に配置する竹が完全に腐食していました。
間渡し竹を取り付け壁土をしっかり押し込みます。
土壁の上にファイバーネットで補強し、これで下塗りの完了です。
by smatsubayashi
| 2016-11-15 08:54
| 仕事